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カナディアンロッキーでアウトドアを楽しむためにはクマの安全対策が必須です。
人がクマに対する知識をもって対応することで、クマも人も安心して森を利用することができます。
この記事ではハイキングやキャンプの際に、これだけは知っておきたいクマ対策に関するマメ知識を紹介します。
カナディアンロッキーには2種類のクマがいる
まずは相手を知ることから始めましょう。
カナディアンロッキーには2種類のクマが生息しています。グリズリーベアーとブラックベアーです。
体の大きさや性格などの特徴の違いはもちろんありますが、これから述べる「クマ対策」については、どちらのクマに対しても有効です。
ハイキング中の対策
出会わない
クマは人には興味がありません。日中はエサを探して動き回っていますが、人をエサだとは思っていません。
なので、人がいると分かればクマの方から避けてくれます。よって
クマに出会わない対策をすることが最も重要です。
人の存在を知らせる
具体的な対策としては音を出して「人がここにいますよ」、ということをクマにアピールすることです。
では「音」はなにが一番いいのでしょう?
それはズバリ、「人の声」です。何人かで歩くときはワイワイ会話をしながら、一人のときもクマが出てきそうなところで声を出すようにしましょう。
カナダでは「Yo Bear!」、日本では「ホイ、ホイ!」と叫んでねとよく聞きますが、何でもいいです。とにかく声を出すことがポイントです。
クマ鈴やスマホで音楽を流しながら歩いている人たちを見かけますが。あまりオススメしません。
これらは常に音を出しているので、クマがせっかく出してくれた音を聞き逃してしまう可能性があります。例えば、草むらをかき分ける音や、なにかをムシャムシャ食べる音など。
また、自然の中に来ているのに、人工的な音が聞こえるのは、個人的にガッカリします。
サインを見逃すな
クマの方から、近くにいますよ~というサインを出してくれることがたまにあります。先ほどいった音以外にも、ケモノ臭と言われる独特のニオイがするときもあれば、足あとやフンを見つけることがあります。
特にフレッシュなフンを見つけたときには、よく周りを見て声を出しながら慎重に歩きましょう。
出会ってしまったら
これだけ会わない対策をしていても遭遇してしまうことがあります。ここからは万が一、クマに出会ってしまった際の対応について紹介します。
落ちつく
まずは「落ちつく」こと。
出会わない対策をしっかりしていれば、たとえ出会ったとしても
クマがまだ気づいていない、気づいているが気にしていないということがほとんどです。
パニックになってしまうと最適な判断ができなくなるので、まずは落ちつくことを心がけましょう。
刺激しない
決して刺激をしないよう、静かにキョリをとり、その場から離れましょう。
先に進みたい気持ちもわかりますが、また次の機会に再チャレンジすればいいのです。今回はクマの遭遇したという経験ができただけで十分、という気持ちで。
最終兵器「クマスプレー」
クマスプレーはクマとの距離が近く、身の危険を感じたときのみ使える秘密兵器です。ホームセンターやアウトドアショップで購入することができます。
お守り代わりとして持っていくことを強くオススメします。
ただし、クマスプレーの使い方を理解していないと効果がなかったり、自分自身がひどい目をみるので、事前に確認しておきましょう。
キャンプ中の対策
キャンプ中は食料の管理を徹底してください。
- 調理中や食事中はその場を離れない
- 食料はクマに食べられないように保管する
- 車のなか
- フードロッカー
- ベアキャニスター など
- ゴミはキャンプ場のゴミ箱にすてるか、他の食料と一緒に保管する
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はクマ対策としてこれだけは知っておきたいといった内容をシンプルにまとめました。
出会ってしまった場合、クマとの遭遇状況や、そのクマの性格によっても対応は異なり、
ケースバイケースで最適な対処が求められます。
よって出会わないが対処をすることがもっとも有効といえます。
声を出しながら、カナディアンロッキーの自然を満喫しましょう!